アナウンスが前夜になってしまいましたが、明日、大型の黄楊の駒で摩訶大将棋の模擬対局を行います。時間、場所は次のとおりです。
日時: 11月23日(祝)10:00~17:00
場所: 寝屋川市民会館
詳しい場所は、次のサイトをご参照下さい。
http://igoshogineyagawa.org/
模擬対局ができる将棋盤は1面だけとなります(黄楊駒 & 吉野杉の将棋盤)。
予定だったLED表示のデジタル将棋盤は間に合いませんでした。初展示は12月8日(土)の第2回摩訶大将棋ワークショップでと考えています。デジタル将棋盤はほぼ動作していますので、明日は、プロトタイピング版を撮影したムービーのみ持っていきます。
展示用に10.5インチタブレットのデジタル摩訶大将棋も1面あります。ただ、10.5インチですと、マス目が小さくなり、小指でのタッチとなります。指しにくく実戦には不向きです。当初予定では、23インチのタッチパネルを使うはずでしたが、間に合いませんでした(明日の午前に配達予定です!)。こちらも、12月8日ということになります。
対局は、多くの方に体験していただきたく思いますので、持ち時間を次のようにしました(とは言え、これでも1時間少しかかってしまいますが)。
持ち時間:20分
秒読み:20秒(3回まで)
双方が秒読みになった時点での取った駒の数を数えます。だいたいの勝ち負けの目安になりますし、摩訶大将棋の中盤までの雰囲気を十分味わうこともできます。
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問題となる摩訶大将棋のルールですが、ここより以降は、また詳しく別投稿として取り上げたいと思っています。ひとまず、次のように設定しました。これが一番面白くかつ史実に近いだろうと感じています。
古文書によれば諸説ありますが、駒の動きと駒の成りのルールについては、象棊纂圖部類抄(1443年の写本を1592年に写本したもの)の記述を基にして、まとめました。古文書はこの文献のみ参考にしていますのでご了承お願いします。ルールの冊子はぎりぎりの今日出来上がっています。リクエストをいただいています方々には、来週早々にデジタル版をお送りいたします。
象棊纂圖部類抄で不明なのは、羅刹、夜叉、桂馬、驢馬が越か踊かという点と、成りの規則です。これらの点は他の駒との釣り合いや妥当性で決めました。詳しい理由は会場にてお話しいたします。
主な駒の動き:
力士:4角3目踊り(1目2目は越)、上下左右に1目歩く
金剛:上下左右3目踊り(1目2目は越)、4角に1目歩く
狛犬:4角上下左右3目踊り(1目2目も着地可能)
羅刹:前2角3目踊り(1目2目は越)、下左右に1目歩く
夜叉:4角2目踊り、前に1目歩く
飛龍:4角2目踊り
猛牛:上下左右2目踊り
桂馬:前2角2目越し
驢馬:上下2目越し、左右に1目歩く
主な成駒:
麒麟:師子に成る
鳳凰:奔王に成る
後ろ3列にある小駒:奔駒に成る(奔の冠がつく:金将 --> 奔金)
奔駒の動き:動く方向は成る前と同じで、その方向に走る。ただし、1目2目は越。
成りの規則:次のいずれかのケースで成ることができる。
1)敵陣(端より6列目まで)に入ったとき(強制成り)
2)相手の駒を取ったとき(成りか不成りかの選択が可能)
また、いずれ詳しく投稿いたします。それでは、明日、お会いできること楽しみにしています。よろしくお願いいたします。
コメントをお書きください
長さん (月曜日, 26 11月 2012 11:25)
奔王の列の駒の成りが、金将になる場合が多いと見られますが、
主な駒の動きとして、その点をざっと紹介されないと、この文面
のみから、不安をいだかず、安心して対局に参加出来る棋士(?)
の方は、少ないと思いました。
また、このゲームでは、歩兵が金将に成るので「と金」が
出来やすいのを予め、注意するよう、指摘した方が良いですね。
立役者「玉将」が自在天王に成るとして、自在天王のルールは、
どうしましたか?
T_T (火曜日, 27 11月 2012 02:53)
コメントありがとうございます!
ルールの件ですが、会場で冊子を配布することになっていましたので、ブログの投稿では、通説とは異なる重要な点だけを書いてしまいました。言われてみますと、全くそのとおりで、知らない人には何のことかさっぱりですね。自在王のルールですが、この駒については通説どおりです(最も流通している説に従いました)。
このサイトのお問い合わせ欄にて、メールアドレスをお知らせいただきましたら、先週配布しましたpdfのマニュアルをメールにてお送りさせていただきます。送付、今週末になりますが。
いずれはその機会あると思いますが、対局の日、楽しみにしています。
長さん (火曜日, 27 11月 2012 10:45)
駒の動かし方は、確かちょうど100項目になると記憶しますが、
このブログで、ずらりとならべたらどうでしょうね。
そののゲームには、(1)成り麒麟(獅子)で食い荒らしの方式による、
必勝手順の難が無いのかどうか。
(2)鉤行を後戻り有にすると、必勝手順が無いのかどうか。
(3)このゲーム独特の鳩槃(大局将棋)型の成り走りの調節で、
たとえば奔老鼠(老鼠は、2升目動ける瓦将ですか、それとも犬
(天竺大将棋)の動きですか?)である「蝙蝠」が出来やすくなる事
による変更が、玉の詰めやすさにかなり効くのかどうか?(鳩槃
(大局将棋)型踊り走りの効果が、あるのか。)
の3点のチェック項目(特に(3)が未知)があると思います。
なお(4)仏教5つ駒は、そのルールだと、相手陣で金将に成って
しまうため、これらの「生駒踊り」の効果は、比較的少ないのでは
ないでしょうか?
何れにしても人間同士の対決では、これら3点ないし4点の評価の
チェック作業の効率が現実、余りにも悪いので、そのルールに従い、
コンピュータ摩訶大将棋ソフトを早めに作られ、ゲーマー達にチェック
させた方が、私は良いと思いましたね。
T_T (月曜日, 03 12月 2012 23:15)
コメントありがとうございます。書くこといろいろあるのですが、卒論直前で時間が、、、という状況です。12月16日あたりにお返事させていただきます。よろしくお願いします。