07)1日で読める徒然草: 吉野敬介

本当は、1日で読める・・ではなく、取り上げる本は徒然草そのものであるべきなのですが、それは無理なことは僕自身よくわかっています。たぶん高1のときの古典の先生、A先生という先生がいました。高1の僕からは、A先生はおばあさんでした(失礼お許し下さい)。たぶんその頃は母親より少し年を取っているとおばさんではなく、おばあさんになるのだと思います。でも、よく考えてみると、60才定年というものがあるのだから、A先生はおばあさんであるはずはないのですが。


そのA先生は、僕たちによく古文の文章そのものを、1ページとかときには2ページにわたる長い部分を暗記してくるように、といって宿題にすることがよくありました。どの文章という記憶はないのですが、枕草子や方丈記や万葉集や奥の細道やいろいろだったのではないでしょうか。


ある日の授業中、A先生が覚えてくるはずだった文章を、ひとりふたりと暗唱させていくわけですが、誰もきちんと暗唱できていない、次々あてていくのですが、誰もきちんとできていないわけです。長すぎる文章だったか面白くない文章だったか、クラスの半数以上があてられてその全員が暗唱できなかったのだと思います。


すると、A先生は、突然にすごく怒りだしたのです。大きな声でほんとに怒った。おばあさんが怒った! まあこれだけの話しなわけですが、このとおり、古文は大切です。文字通りのレトロな本です。原典でなくても、1日で読める・・でもいいし、橋本治さんのでもいいとは思います。このブログでは、予備校の先生のを選びました。もちろん徒然草でなくてもいいです。


古文を覚えるほど読むのは大切なことです。その大切さを君ら、わからんのかと、そう思ったとして、そしてそのときにA先生のようにピュアに怒るほどの真剣な授業や研究指導を僕は一体したことがあるのだろうかと、その日のA先生のこととともに振り返っています。

 

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コメント: 5
  • #1

    hw10a003 (月曜日, 15 7月 2013 14:13)

    私は昔から古文が苦手です。この本は古文が苦手な人でも、すらすらと読めてしまうとのことでしたが、私には難しかったです。かなり頑張って無理矢理読んでしまいました。しかし、古文を直接読むよりは分かりやすく、頭にすっと入ってきたと思います。読み終えると、高校の受験勉強を思い出したような気がします。

  • #2

    (日曜日, 28 7月 2013 23:58)

    こうして解説してもらえると、内容はわかりやすい。
    国語の教科書にこれを乗せればいいんじゃないでしょうか?

  • #3

    リンゴ (月曜日, 29 7月 2013 03:01)

    これなら自分も読めるのではないか…と思い、読んでみましたが、自分にはまだ難しく感じました…。教科書などでそのまま読むよりは、わかりやすい内容になっていたとは思います。

  • #4

    HALO (日曜日, 04 8月 2013 01:46)

    高校時代の授業を思い出しながら読んでみました。当時の先生が厳しい方であったのかもしれませんが、ちょっと表現が悪い気がします。僕個人的には教科書より理解はし易かったです。

  • #5

    こもこも (土曜日, 17 8月 2013 19:46)

    国語の教科書よりも大分分かりやすかったです。古文の成績常に赤点の自分にも理解できたのはすごいです。気に入ったかどうかは別として、、、