先日、駒師さんに摩訶大将棋の彫駒をお願いしました。駒数も多く、字母紙を作るところから始めないといけませんので、1年以上もっとかかると思いますが、待つ楽しみも大きいです。
駒のサイズを次のように8段階に考えてみたのですが、どうでしょう。
玉将のみ、サイズ9とするのがいいでしょうか。
サイズ8(4駒):
玉将・酔象
無明・提婆
サイズ7(5駒):
鉤行・摩羯・奔王
師子・狛犬
*(摩羯の羯は、別の字で彫ります。フォントがないため、本稿ではこの字を当てます)
サイズ6(6駒):
龍王・龍馬
金剛・力士・麒麟・鳳凰
サイズ5(6駒):
飛車・角行・左車・右車
羅刹・夜叉
サイズ4(11駒):
横飛・横行・竪行
飛龍・猛牛
金将・銀将
盲虎・猛豹・盲熊・悪狼
サイズ3(10駒):
香車・反車
桂馬・驢馬
銅将・鉄将
古猿・臥龍・蟠蛇・淮鶏
サイズ2(7駒):
仲人・瓦将・石将・土将
猫又・嗔猪・老鼠
サイズ1(1駒):
歩兵
対局では、歩兵、仲人以外は全部同じ大きさの駒を使っています。デジタル摩訶大将棋の表示では、全部の駒が同じ大きさです。今あらためて駒の強さを加味しつつ、順に書いて、眺めてみましたが、いいですね。
駒師さんに、駒木地になる前の状態の、小さな木材を見せてもらいました。よかったです。こういう状態からひとつひとつ駒を切り出して、駒の字を彫る、無明とか、麒麟とか、悪狼とか、瓦将、古猿、臥龍、羅刹、師子と、彫る、いいなあと思いました。
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長さん (木曜日, 24 10月 2013 08:49)
左車、右車、驢馬を、サイズ4にしてはと思います。
角行と左車、右車、とで、前者の方が後二者より価値が上である
という点を間違え、うっかり交換してしまい、焦った事があり記憶
が鮮明です。現実世界の駒では、角行が大きい方が、価値のイメージ
が掴めて好ましいと思いました。また驢馬は、私が老眼で、画数
の多い文字が小さいと見にくいため、少し大きい方が良いと、しばしば
感じているためです。
なお夜叉が「縦横5升目走りまたは突き倒し、斜め2目」という
ルールも、結構普及していますし、金剛、力士、夜叉、羅刹は、
全部サイズ5か6と、いっしょでも、良いんじゃないでしょうかね。
(羅刹を他3枚と合わせるのは、初期配列の美的問題。)
瓦将、猫又、嗔猪、老鼠は、私ならサイズ3にしますが、これは
好みの問題ですね。
大阪の「へん」こと「駒遊び」人 (木曜日, 24 10月 2013 20:59)
「駒師」さんとは殺生なぁ~単なるスブの素人駒作り遊び人ですよぉ。大学の予算程度?(失礼)ではプロ(裸足さん)さんが相手にしないと思いますので(冥途の土産と)指に留まりました。製作には国家予算が出ておりますので。(まぁ年金生活者です)来年3月まで、いろいろと「国家予算」の頼まれ仕事がありますので「並行」しての作業になります。実際の対局者さんの駒サイズ・比定などの、ご意見(案)が欲しいところです。皆様よろしくです。
T_T (土曜日, 26 10月 2013 12:21)
長さんへ
コメントありがとうございます!
驢馬をサイズ4に変更の件、了解いたしました。
左車と右車の件ですが、こちらの方は周辺に確認してみたいと思います。投稿しましたサイズは、誰とも相談なしの原案です。
私のいつも指している感じですと、左車・右車は強力な駒で、飛車・角行と同等の駒という印象です。ひとつ前に歩いて効き筋を変えることのできる点が角行にはない点ですし、初期配置ですでに中央を睨んでいますので、活躍する機会が多いという点もあります。本将棋を指している人ほど、左車・右車のななめの効きを見逃しがちで、逆の観点で、サイズを同じにしておいた方がとも思っています。
夜叉の件、5目踊りか5目走り的な動作の件ですが、普及してますでしょうか。この動きは、諸象戯図式(1696年)のものと思いますが、夜叉の動きは、古今将棊圖彙(1697年)の記述の方、左右3目踊り角角究歩が、羅刹との対応関係では妥当なように感じています。ただ、この動きでは、対応関係はきれいでも格段に弱い駒となってしまい、たぶん、修正案が、象棊纂圖部類抄(1592年)の角角腎腎2目踊り頭歩ではなかったかと想像しています(だから、羅刹・夜叉の対応関係が崩れている)。少し長くなりますし、夜叉、羅刹の件、サイズとの関連でも論点ですので、再度投稿いたします。
T_T (土曜日, 26 10月 2013 12:27)
「駒遊び」人さんへ
コメントありがとうございます!
いえ、はじめてお会いしましたときから、駒師さんです。ずっとそうお見受けしております。よろしくお願いいたします。