今日、JPCATS 2013にて、コンピュータ摩訶大将棋の発表をしました。15分(質疑応答込み)の発表ですので、ルールについてはほとんど話しませんでした。踊りの解読、無明・法性の話し、アドバンスド摩訶大将棋という考え方の紹介(今年3月のワークショップの折、大商大のKさんに教えていただいた考え方です)、これだけを話したところで質問時間となり、質問3件にお答えしました。
これで、研究室メンバーによる発表は一巡したことになります。以下、摩訶大将棋に関する発表リストです(各発表者の最新発表のみ)。ゆっくりですが、着実に進んでいる感じはあります。
1)葛原,高見,古文書で読み解く摩訶大将棋,ゲーム学会第11回全国大会(大阪電気通信大学・駅前キャンパス:2013年3月2日).
2)大野ほか,摩訶大将棋の復刻,映像表現・芸術科学フォーラム 2013(慶応大学・日吉キャンパス:2013年3月15日).
3)田村ほか,摩訶大将棋の戦い方,ゲーム学会第11回合同研究部会(京都情報大学院大学・百万遍キャンパス:2013年7月27日).
4)甲斐ほか,摩訶大将棋の対局支援ツールの開発,第18回日本バーチャルリアリティ学会大会(グランフロント大阪 北館:2013年9月20日).
5)飯田ほか,摩訶大将棋のネットワーク対局,EC 2013(サンポートホール高松:2013年10月5日).
6)高見ほか,コンピュータ摩訶大将棋の作成と活用,JPCATS 2013(大阪国際大学・枚方キャンパス:2013年12月1日)
次の学会発表は、来年のゲーム学会全国大会(甲南大学:2014年3月2日)になる予定です。日程の調整がつけば、その次に、ニコニコ超会議3(幕張メッセ:2014年4月26日)が面白そうです。国際会議へは、2015年6月のBoard Game Studies(スイス)を目指しています。行けたらいいのですが。
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長さん (月曜日, 02 12月 2013 09:40)
アドバンスド摩訶大将棋では、相棒のPCの味方側の、
「タダ取られ(または、ボンミス)の有無」のチェック能力に、
私程度の人間は、当面、相当頼ることになりそうですね。
T_T (火曜日, 03 12月 2013 00:32)
コメントありがとうございます!
私の場合ですが、実は、最近は、使っているのはアドバンスドモードばかりです。敵駒からの利きを調べなくていいですし、たくさんの駒のうち、どの駒が浮き駒か表示されます(浮き駒のうち、すぐに取れる駒/取られる駒も表示されます)。ですので、対局は、ふつうより、スピーディーです。それと、利きを読まなくていい分、頭も疲れません。
それと、ネットワーク対局では、相手の手番のときにもアドバンスドモードが使えるという点、これがすばらしくいいです。タッチパネルで、向かい合ってのコンピュータ摩訶大将棋だと、当然ですが、こちらの手番のときにしかタッチできませんから、相手番のとき待たないといけません。そもそも、対面での対局で、アドバンスドモードは多少おかしな感じがします(相手の読み筋が見えてしまいますので)。アドバンスドモードは、ネットワーク対局ならではの方式でしょう。
将棋盤でのふつうの対局と、アドバンスドモードでのネットワーク対局と、この2つはかなり違った趣きになります。同じのルールのゲームが、13世紀と21世紀で。
アドバンスド摩訶大将棋については、近日中に投稿します。アドバンスド摩訶大将棋の対局会も開催したいと思っています。