(本稿、書きかけです。後日、大きく追加変更します)
将棋の駒が五角形である理由は、将棋の起源と同じく、多くの人がわかっていると思っていたのに、まだわかっていなかったことのひとつです。一般論としては、ある程度納得のいく簡単な答えは出されているようですが、現状、将棋の起源がわかっていない以上、将棋の駒が五角形である理由を解明するのはむずかしいことです。将棋の駒が五角形である理由は、将棋の成り立ちとセットで解明されるべき事柄だからです。
以前の投稿でも書きましたとおり、多くの人は、古代日本の将棋を遊戯として捉えています。そのために、駒の形状の理由も遊戯という枠組みの中で考えられることが多いのですが、遊戯の駒として使うという前提が、すでに大きな仮定なのですから、その結果は確かなものであろうはずがありません。
では、将棋は遊戯ではないという可能性があるのか。この点については、本ブログで書いてきましたとおり、薬師如来、陰陽道、法華経、日蓮宗、呪術、といった単語の示す範疇がその候補となります。遊戯であることには違いないのですが、遊ぶことを主目的としない遊戯は、平安時代、いくつもあったわけで、たとえば、神様への奉納と関係した遊戯がそれです。陰陽道の呪術も、薬師如来への供養も、その候補であって問題はないでしょう。
さて、本稿の命題に対して、方法論がひとつあります。五角形を探し出すということです。呪術や仏教や陰陽道の中で使われていた木の五角形の何か、そういう物が存在するのかどうかということを調べるのです。本稿では、見つかったいろいろな五角形を紹介します。