また引用です。
------(以下、引用)
仲人は取ることができない駒である。これは,我々が提案した新しいルールなのではなく,古文書の解読から得られたルール,大型将棋の復刻の結果である。平安時代では,そのようなルールで対局されていたと見る。ただし,このような駒は,現代将棋にも世界の他の将棋類にも見当たらない。見当たらないという点では,飛び越した敵駒を取ることができる「踊り」や,動かずに敵駒を取ることのできる「居喰い」も同様で,世界のどの将棋類にもない,独特の機能なのである。古代日本の大型将棋は,日本において独自の発展を遂げたものと考えてよいであろう。
「仲人は取ることができない」というルールのもとで,数カ月間試験対局をくり返し,検討を重ねた。その上で,遊戯という観点からも妥当なルールであると判断した次第である。なお,仲人のこのルールは,摩訶大将棋の戦法の幅を大きく広げる結果となったことも付記しておきたい。