270)摩訶大将棋の復刻本4(全般:補足・Q&A・正誤表)

できる限りサポートさせていただきます。

不明な点ありましたら、コメント欄またはメールにてお願いします(大大将棋関連は前稿269の方でお願いします)。

補足と正誤表も随時ここに追加していきます。

 

補足:

2019/05/02 平安京を摩訶大将棋の将棋盤と見なすという考え方についての疑問をいただきました。単なる偶然なのではないかという問い合わせです。この点について補足します。回答が大変遅くなりすいません。

 本では第5章です。もちろん偶然だという可能性もありますが、偶然なのか必然なのかという2択だとすれば、必然という答えが圧倒的多数ではないかと考えます。平安京と将棋盤との関係性は5点あり、本では次の4点を取り上げました。

1)駒が陰陽五行説(陰陽道)で構成されていることを認めるとすれば、陰陽道に基づく平安京が将棋盤ときれいな対応を見せることに何の不思議もない。

2)長安と象棋盤のきれいな一致(横9目)

3)平安京と大大将棋の盤のきれいな一致(横17目:駒は東西に並ぶ)

4)平安京と摩訶大将棋の盤のきれいな一致(横19目または横19マス:駒は南北に並ぶ

 回答の概要は上述のとおりですが、残る1点と合わせて、投稿271)で詳細します。そちらを参照下さい。摩訶大将棋との対応だけであれば、偶然ということになるでしょうが、大大将棋ともいい対応を見せていますし、小将棋ともいい対応を見せています(投稿271を参照のこと)。また、象棋が長安の条坊と対応しているという点もあります。偶然としてすぐ却下するべきではなく、平安京との関係性の有無を熟考すべき問題と考えます。

 

正誤表:

2019/04/21 摩訶大将棋の駒の名前で摩羯となっている箇所があります。象戯圖では、「かつ」の漢字は、羊偏でなく、魚偏です。同じく、大大将棋で、奇犬となっていますが、象戯圖では、「き」の漢字は、口偏が付きます。